交通事故FAQ

交通事故賠償の責任者(レンタカー業者)

 私は、自動車を運転中に対向車線をセンターオーバーしてきた車と衝突し、右足骨折の大怪我を負いました。加害者は、レンタカーを借りて運転していました。加害者は任意保険に加入しておらず、本人も賠償の資力がないなどと言っています。レンタカー業者に損害賠償を請求できませんか。

 交通事故の加害者が運転していた自動車がレンタカーの場合、加害者本人への請求だけでなく、「運行供用者責任」としてレンタカー業者へも損害賠償を請求できる可能性があります。

交通事故では、自動車損害賠償保障法という法律で、加害者以外にも損害賠償責任を請求できる場合を定めています。

具体的には、①自動車の運行に対して支配を及ぼすことができ、制御すべき立場にあり、②その者のために運行がなされていると評価できる場合、加害者以外であっても責任を負う場合があります(運行供用者責任)。

なお、物損については、同法の適用はないため、レンタカー会社が責任を負うことはないと考えられます。

レンタカー業者は、これに当てはまるケースが多いです(ただし、具体的事情によっては責任を否定されものもあります)。

裁判例>
レンタカーが盗難されたと評価されるような場合には、運行供用者にあたらず、賠償責任が否定された例があります。
 判断のポイント
  ・レンタカーの返還期限の経過の程度
  ・レンタカー会社が借主からレンタカーを回収するためにどのような手段を講じたか
  ・警察に被害届を出していたか

レンタカー業者への請求を検討する場合、交通事故の専門家である弁護士へ相談しながら進めることをお勧めします。