交通事故FAQ

示談前の賠償金の受け取り(仮払、内払)

  私は、2か月前に交通事故に遭い、現在も入院中なのです。手術代を含め治療費が高額になってきたこと及び治療のため収入が得られないことから、保険会社に賠償金の一部を先に支払ってもらいたいと考えています。最終的な示談の前に賠償金お一部支払いを受けることは可能でしょうか。

 交通事故の賠償金の支払いについては、治療費などを除き、示談の成立後に、全額が支払われるのが原則です。

しかし、治療が長期間に及び治療費がかさんだり、その間の生活に窮するような事態が生じることがあります。その場合には、最終的な示談が成立する前でも、以下のような3つの方法による対応が考えられます。

1   仮渡金請求
加害者の自賠責保険会社に対する請求です。
仮渡金は治療費の支払いにあてることが出来ます。

<仮渡金の金額>
①死亡の場合290万円
②障害(14日以上の入院かつ30日以上の治療を要する)場合40万円
③障害(14日以上の入院が必要)の場合20万円
④障害(11日以上の治療を要する)場合5万円

2   内払い金の請求
任意保険会社に対して、最終的な示談に先立ち、損害賠償金の一部を前払いしてもらう請求です。
内払請求は法律的な根拠はないものの、自動車保険料率算定機構の内規で決められているものです。

内払い金の請求は複数回行うこともできるのですが、限度額が120万円になっています。内払金の請求は診断書や診療報酬明細書(レセプト)、休業損害証明書を添付して自賠責の取り扱い保険会社へ請求を行うことになります。

3   被害者請求
加害者の自賠責保険に対する「被害者請求」です。
被害者が直接加害者の加入している保険会社に保険金を一回のみ請求することが出来ます。

被害者請求で被害者が保険会社から受け取ることが出来る額には限度があり、傷害の場合は120万円、死亡の場合は3000万円、後遺障害は等級によって金額が決められています。