交通事故FAQ

交通事故の受傷を原因とする退職

 私は、勤続年数12年の会社員ですが、交通事故による頭痛が続き治療が1年半以上になっています。事故後、1年3か月で相手の保険会社から治療費の支払を打ち切られてしまい、現在は自費で治療を続けています。

また、入院や通院が長期にわたったため、このたび会社を辞めざるを得なくなってしまいました。交通事故がなければ、このようなことはなかったと思います。治療費の支払い退職を余儀なくされたことについて損害賠償請求をすることはできますか。

 交通事故で負った傷害の治療費は、原則として、「症状固定」に至るまで保険会社から支払ってもらうことができます。しかし、治療が非常に長期にわたるような場合や傷害の程度に比べて治療が長期にわたる場合、被害者が治療の継続を希望している場合であっても、保険会社が治療費の支払いを打ち切ることがあります。この場合、弁護士に依頼したり、担当医師の治療に関する意見書を提出するなどし支払の再開を求めて交渉したり、症状固定後であれば打ち切り後症状固定日までの治療費の支払を求めたりといった対応を行うことになります。

もっとも、症状固定に至り、後遺障害の等級認定へと進む時期なのか、まだ治療効果が上がっている段階なのかは、医師の判断となりますので、きちんと症状を伝えて医師の判断を仰ぐことが重要となります。

また、症状固定前に会社を交通事故の受傷・治療を原因として退職せざるを得なかった場合には、退職後も休業損害が認められる場合があります。この場合、退職後の再就職の可能性等の様々な事情を考慮して、休業損害を賠償すべき期間が決定されることとなります。

その他、退職について、損害賠償ができるかについては他の事情を総合的に勘案して、法的検討を行うことになるため、交通事故の専門家である弁護士に相談しながら進めることをお勧めします。