低髄液圧症候群

低髄液圧症候群とは、交通事故による傷害によって脳脊髄液(髄液)が継続的に減少し、そのため脳の位置の保全に問題が生じて、頭痛、吐き気、めまい等の症状をもたらす障害のことをいいます。

低髄液圧症候群は、以前は非常に稀な病気であると考えられてきましたが、交通事故のむち打ちを受傷機転として発生することがわかってきました。現在、厚生労働科学研究の脳髄液減少症の診断・治療法の確立に関する研究班により、「むち打ち症との関連」の疫学的解析や診療指針(ガイドライン)の作成が行われています。

低髄液圧症候群に対する治療方法としては、患者自身の血液を使うブラッドパッチという治療方法があります。

低髄液圧症候群に対する後遺障害の認定については裁判で激しく争われていますが、現在のところ、交通事故によるものと認められた裁判例は多くはないといえます。

<脳脊髄液減少症(低髄液圧症候群)に対する後遺障害等級
  ・9級10号・・・神経系統の機能又は精神に障害を残し、服することができる労務が相当な程度に制限されるもの
  ・12級13号・・・局部にがん固な神経症状を残すもの
  ・14級9号・・・局部に神経症状を残すもの