示談

交通事故の民事責任に関する示談とは、加害者(または加害者の任意保険会社等)との交渉、裁判等によって、損害賠償の支払い額、支払い方法等につき合意することをいいます。

なお、示談という言葉は法律の条文中には出てこないものであり、厳密な法律用語ではなく、一般用語です。
法文では、示談に該当するものは「和解」(民法695条)です。法文上は、「和解は当事者がお互いに譲歩してその間に存在する争いを止めることを約するによってその効力を生ずる」(民法695条)と規定されています。互譲が示談の特徴です。

多数の交通事故案件を扱っている、加害者の任意保険会社と交渉、裁判を行い、適正な示談金を獲得するためには、以下の2点の理解が重要となります。

1 示談金の相場
2 示談の流れ

交通事故損害賠償において具体的に示談を成立させるには、交通事故によって生じた損害が確定している必要があります。損害の金額が確定していない段階では、金額を決めることができないためです。

<示談交渉、裁判開始の時期>
 傷害事故の場合:一般的には完治または症状固定後
 死亡事故の場合:四十九日を経過したのちとされています。

<加害者の任意保険会社が相手方となっている示談の流れ>
示談の具体的な流れは以下のとおりです。

  (症状固定後)示談の金額を保険会社が提示
              ↓

  損害の項目や金額について交渉、裁判
              ↓
  示談成立後、示談書(免責証書)の作成、取り交わし
              ↓ 
  後日、示談書に記載されている金額の示談金が指定の口座に振り込まれる

なお、一旦、示談をしてしまうと、その内容について、不服な点があったとしても、合意をなかったことにすることは非常に困難です。そこで、最終的な合意書・示談書を作成する前に、交通事故の専門家である弁護士に内容が妥当であるかチェックしてもらうことをお勧めします。

<示談と刑事処分>
加害者側からの示談の申し入れは、刑事処分の前に行われることがよくあります。示談の成否は、加害者の刑事処分についても大きな影響を与えるため、示談に応じるかどうかは、慎重に検討する必要があります。