交渉段階のポイント

1 交渉開始のタイミング

交通事故の損害賠償交渉は、それぞれタイミングがあります。交渉開始の目安の時期は以下のとおりです。

人損事故 症状固定時
死亡事故 49日後
物損事故 修理見積り取得後

交通事故に関する交渉開始の具体的なタイミングは、それぞれの事故に応じて異なってきます。

もっとも、治療中の場合でも、途中で保険会社から治療費の支払いの打ち切りを告げられたような場合には、できるだけ早い段階で一度弁護士にご相談いただくことをお勧めします。

2 保険会社からの示談提示の問題点

保険会社からの交通事故の示談金の提示は、以下のような問題があり、正当な賠償金額からみて低額であることが少なくありません。

        ①損害賠償の基準の問題(保険会社基準⇔裁判基準)

        ②損害の項目とその評価(特に、「傷害慰謝料」、「後遺障害慰謝料」、「逸失利益」)

3 合意書の作成段階のポイント

合意書の作成の前には、必ず、弁護士から助言を受けましょう。示談は一旦取り交わした場合、やり直しがききません。

示談は行う前に、必ずよく検討をしてください。一度、示談をしてしまうと、特別な事情がない限りやり直すことはできません。一般的に、保険会社の担当者は、示談金として、裁判所などで認められる金額よりはるかに低い金額を提示する場合が殆どですので、それが適正な金額かどうかは慎重に判断しなければなりません。面倒でも一度、弁護士に相談することをお勧めします。